平安時代から続く厳島神社の大鳥居。建て替えはされているものの、その頻度はおよそ200年に1度ほどです。

 

材質は木で出来ているはずなのに腐食せず倒れることもなく、海の中に佇んでいます。

その秘密は、およそ1400年前から受け継がれた先人たちからの知恵とも言えるのではないでしょうか。



厳島神社の大鳥居が腐食しない秘密

 

厳島神社の大鳥居が腐食しない理由は3つあります。

一つは大鳥居の材質、そしてもう一つは腐食の条件を満たしていないこと、最後に定期的な補修工事です。

材質や腐食の条件など、1400年もの昔にすでにわかって建築しているのですから、先人の知恵というのは本当にすごいなと思います。

 

大鳥居の材質

厳島神社の大鳥居は木で出来ていますが、その2本の主柱に使用されているのがクスノキ。樹齢500年以上で木の周囲が10m以上のものを使用しています。

クスノキは虫や水に強く、他の木に比べ重量もあるという特徴があります。水に強い材質のクスノキを使うことで腐食するのを防ぎ、さらにその重量で鳥居を自立させているのです。

 

また、主柱を支える袖柱に使われている木材はスギで、クスノキよりも水に強く軽いという特徴があります。この違う材質をそれぞれ使うことで良いバランスに保たれているのかも知れませんね。

 

木が腐食する条件

木は湿ると腐るというイメージがあるかと思うのですが、実は木が腐食するには水に濡れているだけではなく、他にも条件が揃わないと腐らないのです。

それは「水分・温度・空気」です。

 

木が腐る理由は水分によって脆くなるわけではなく、湿ったところに菌が繁殖したりシロアリの被害などによって木の組織が食べられてしまったりすることが原因です。

水の中に浸かっていることでシロアリの被害や菌の繁殖が避けられるため朽ち果ててしまうことはありません。

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大鳥居の補修

ですが海の中であるため、どうしても潮の満ち引きがありますし、水に浸かっている部分も一定ではないので、木の腐朽は避けられません。

そういった腐食による劣化を補修するための工事を定期的に行っています

 

補強内容は、基礎部分の木の腐朽部分を取り除き、コンクリート基礎に据えかえたり、モルタルで補強・木で埋めたりして防水塗装で仕上げるなどの処置をしているそうです。

 

大鳥居が倒れない理由

 

大鳥居は地中に埋められているものではなく、海中の砂の上で自分の重さだけで自立しています。

鳥居の総重量はおよそ60t。主柱だけの重さだけでなく、笠木と島木と呼ばれる上の部分に拳大の石を敷き詰めることでバランスを保ち、台風などの強風でも倒れないように工夫がされています。

 

 

 

まとめ

 

厳島神社の大鳥居は先人の知恵と現代の補修技術によって腐食を防ぎ、老朽化を補修することで保っています。

さらに笠木や島木に石を入れて重さをもたせることでバランスを持たせて倒れないようにするなど、工夫されているんですね。

 

干潮時には歩いて大鳥居の下まで行くこともできますので、その迫力を目の当たりにしてみるのもよいのではないでしょうか。

 

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